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zoom RSS 松山ケンイチ&大後寿々花 「カムイ外伝」

<<   作成日時 : 2011/10/31 00:16   >>

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カムイ外伝
ドラマ 120分 2009 日本 松竹

監督 崔洋一
脚本 宮藤官九郎 崔洋一

出演 松山ケンイチ 小雪 小林薫 大後寿々花


* * *
十七世紀。
貧しき生まれの少年カムイが村を出て自由を求める。
そして忍となる。が、後に抜け忍となる。
とナレーション(山崎務)で紹介。

父親の裏切りで仲間に追われる身となるくの一のスガル(小雪)
少年忍者のカムイと一戦。
親兄弟でも殺しあわなければならないという忍の非常な掟。の描写。
忍集(しのびしゅう)の頭(かしら)に討たれて断崖から転落するスガル。

それから十四年後。
抜け忍となったカムイ(松山ケンイチ)の日常。
裏切り者として元の仲間に追いまわされている。
カムイの秘術いずな落とし や
秘儀、変移抜刀霞斬り(へんいばっとうかすみぎり)
の紹介シーン。

備中松山藩の藩主水谷軍兵衛(みずのやぐんべい 佐藤浩市)
愛用の名馬の足を切って盗む男(小林薫)
怒りまくる水谷軍兵衛。

追っ手から逃げる男(小林薫)を助けるカムイ(松山ケンイチ)

カムイは男と一緒に、彼の住む島に小舟で向かうが…


* * *
うーん難しい…
少年の頃に見たアニメがどうしてもダブります。。。
カムイの声もスガルの声も、その場面も記憶バッチリ。
変移抜刀霞斬りと聞くだけでゾクゾクします 笑

なので。。。その辺を差っ引いて読んでください。

最初のアクションシーンを受けて、
難敵に挑むカムイ、の話が始まる。。。
ではなく。
なにも信じられないカムイが
ひととき、人のぬくもりや愛情に触れ人の心が戻りそうなとき、
一難また一難と降り注ぐ… という形です。

馬の足の話とカムイを中心にした三角関係の話と、
カムイに対するスガルの疑心暗鬼の話。
最後に伊藤英明が似合わない頭領役で出てきて締めます。

アニメの放映が
昭和四十年代ですから、戦後なわけです。意識が。
どんな作品でどんな悲惨な貧しさを描いても、
そこには生活できることのありがたさ や
生活しなくてはいけないという必死さ(ある意味の純粋さ)
みたいなものがどこか滲み出ているんですが、
本作にはありません。

ひたすら泥臭くて 悲惨・無情・殺伐…

確かに作品の核にあるのはそういうものです。
組織の冷淡さや無情さに背中を向けた心ある人間(カムイ)が
自由を求めて非人間的なものから逃れようとするのに、
どこまでも組織(非情な掟)が追ってくる。

しかしそこには
なんとなくですが、肯定的な匂いがありました。
人間的な良さ(ほかに言葉がない…)を求め体現して生きるのは
それだけ大変なことなんだよ、という教えというか…
だからそれを体現するカムイは
悲しさの中にもなんともいえない優しさがありました。
過酷な運命を自ら潔く引き受けて、人としての道をまっとうしようとする。
ニヒリズム? ですか? とてもカッコよかったです。
子供心に哀感を感じました。
スガルも同様です。こちら側なのかあちら側なのか…
の狭間でしっとりした心の揺らぎを持っていました。

本作。そういうものが欠如してるかな?
カムイではなく『抜け人○○』でいいんじゃない?
とも思わないでもない。

しかし冷静に見てみれば、
平穏な生活に対する感謝(漁師) や
そういうものを恋焦がれながら与えられない哀感(抜け人)
一般庶民の生活描写
などが出ていれば完璧だった
とも言えるかも?

追っ手の、役割から離れたときの描写とかもあればよかったか。

いろいろ贅沢に求めてしまいます。やっぱり。。。

現代を正面から描かずに、
新旧あちこちから、マンガその他の世界観を借りてきて、
多少アレンジを加えて描くのが昨今の邦画の流れです。
(本作でいうと『格差社会の中に生きるマイノリティの厳しい現実』という視点かな)
中には なんじゃコレ 笑 としかいえなものもありますが、
本作は崔洋一と宮藤官九郎が組んでいるだけのことはあって
なんの破綻もありません。世界観の造詣は見事の一言。
宮藤さんの奇抜さを崔監督の人間観がしっかり支えている。
という印象です。

こういう組み合わせいいかも。

奇抜なアイデア志向の方とどっしりリアリティ志向の方と
ふたりでひとつの作品を作り上げる。
前者だけでは軽すぎるし、
後者だけでは新鮮味に欠けるし。

でも
なぜラストがあんなにキラキラな白い砂浜
隠喩? 暗喩? わかりません 笑


最後に俳優陣
大後寿々花
画像

すっごい名演。昭和かと思った。小林薫ともっと絡んでほしかった。ほかの出演作が見たくなった。で調べたら深津絵里さまと組んでいるのがあった。機会があれば見てみよう。

小林薫
ジブリの役とダブった 笑 高い下駄履いてほしかった。赤い傘差して。

松山ケンイチ
なにをやっても妙なリアリティがある。感心する。

小雪
綺麗過ぎて貧乏漁師の嫁さんには見えない。子供二人? ありえない 笑

金井勇太
いい仕事してます。

土屋アンナ
マジで怖い。ちょー怖い。

芦名星
最後のテロップで出ているのがわかって二回目観て ええっ! となった。こんな役ができるんだと感心した。スガルはこっちがよかったかも。薄幸な感じで。

伊藤英明
こんな使い方する必要があるかな? ラスト酷い。驚はあるけど。。。二枚目は二枚目でいってほしい。できれば。。。

しかし最近の若い俳優さんてみんな演技巧い。なぜ?
でもやっぱり蒼井優と多部未華子が好きだけど 笑

今の世の中って哀感とか哀愁とかいらないの?
どっぷり浸って水原弘のテーマ曲とか歌いたくならないの?

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